評価 : 4.4
もくじ
キラウエア・カルデラ(キラウエア火口)地図

ボルケーノ・ハウス #15(2015年9月) Volcano House #15
2021年9月30日、4か月ぶりにハレマウマウ火口が再噴火。新しい見学場所「ウエカフナ」から湖面が少し見えるようです。(2021年10月13日現在)
2015年9月
予約窓口 : 公式サイト
#15 / クレータービュー
$301.50 /1泊(AAA/CAA/JAF 割引レート)
ハワイ火山国立公園入場料 $25(/車両1台)が別途必要。※レシートがあれば1週間有効
JAF会員が予約するなら公式サイトがおトク
2019年6月現在、「AAA/CAA/JAFレート」は「Automobile Association Membership Travel Discount」という名称になっています。10%の割引設定は引き続きあるようですが、予約ページで日にちを変えて何回か金額を確認しましたが「ベストレート」と同額でした。
公式サイトにて予約。JAFカードで割引料金になると、ネットのレビューで知ったので。AAA/CAA/JAF レートでは、通常レートの 10%引きになるようです。2泊で $67 もお得に!なお、予約時にJAFカードの有無の確認はありませんでした。
また、今回はたけさん母が一緒の3人旅のため 2部屋を予約し、お互いの部屋を室内のドア1枚で行き来できるよう、コネクティングルームをリクエスト。これについては、予約前に詳細を問い合せしました。
コネクティングルーム
コネクトが可能なのは3箇所のみ。デラックスクレータービュー&クレータービューの部屋の組合せが1箇所、クレータービュー&クレータービューの部屋の組合せが2箇所あるそうです。
ということで、クレータービューを2部屋予約。
久しぶりに訪れたボルケーノハウス

ボルケーノハウス 外観
ボルケーノハウスは、2009年から2013年まで改装していました。今回は、その後の初めての訪問。ワクワク感もあり、逆に今までの思い出を壊されるんじゃないかという不安感もあり。ちょっぴり緊張。

エントランス
エントランスをくぐると、あの暖炉の火が当たり前のように暖かく迎えてくれました。
綺麗なギフトショップができていたりと、目新しい変化はありましたが、訪問者を優しく迎えてくれるロビーは昔と同じ。暖炉前のロッキングチェアも健在です。

ロビーは以前より明るい雰囲気

暖炉の火

ギフトショップ
チェックイン
念のため、再度コネクティングルームをリクエスト。スタッフのお姉さんは「OK!」と力強く言ってくれたのでホッとしました。
予約確認書を見せ、あとはサインをする程度で簡単に手続きは終了。JAFカードは特に提示を求められませんでしたが、念のため見せておきました。
お部屋は #15 と #17。フロアは、1階と思いきや2階。

フロント脇の階段
このホテルにはエレベーターがありません。重いスーツケースを引きずるようにして階段を登りました。
途中から、たけさんが運んでくれたので良かったのですが、女子のみや母子の旅だったりすると苦戦しそう。そんな時は、スタッフにお願いした方がスマートですね。
#15 と #17 は、階段のすぐ傍。奇数番号のお部屋がカルデラ側、偶数番号のお部屋が駐車場側になっているようです。
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クレータービューの客室
私とたけさんの部屋は #15、たけさん母の部屋は #17 とテキトーに決め、入室!ドアを開ける時は、いつもドキドキしますね!

お部屋のベッド

ドレッシングテーブル
おおっ!サイトの写真通り!綺麗で清潔感もあります。ただ、狭い。でもホテルだし想定内。いいんです。狭くて。このホテルは、ロケーションにお金を払っているんですから。
と、自信満々に窓の外を見ると辺りは真っ白。霧が出ていてハレマウマウ火口が、どの方向にあるかさえも分かりません。「いやいや、雨の多いボルケーノだから仕方がないでしょ。ハハハ…(ずっと見えなかったらどうしよう)」
部屋からのビュー
最初こそ見られなかったハレマウマウ火口でしたが、晴れていればこの通り。

これぞクレータービュー!
朝は、2泊中2日とも晴れてくれました。早朝のカルデラの景色も爽やかでとても素敵。そして夜間は、ハレマウマウ火口の赤い光も!

ハレマウマウ火口の火映
ここは山の天気。火口が見えたり見えなかったり、雲や霧の状況にかなり左右されます。
また、窓は開きますが網戸は動かないので邪魔。それでも、部屋に居ながらハレマウマウの赤い光が見えることは、大変貴重な体験でした。
コネクティング用のドア
そういえば、コネクトするためのドアはどこに??辺りを見回しても、たけさん母のお部屋と隣接する右側の壁には、ベッドしかないんですよ。あれれ?
その反対の左側の壁には、バスルームとクローゼットの扉が1枚ずつ。クローゼットを開けると、その奥にもう1枚扉がありました。
「こ・れ・だ…!(・∀・;) 」

クローゼットとその奥の扉
確かに、ここはコネクティングルームでありました。でも、見ず知らずの隣人と繋がりたいわけないでしょーが。
フロントのお姉さんに再度、お互いの部屋が繋がる コネクティングルームをお願いしましたが、申し訳なさそうな顔で「用意できない。」と言われてしまいました。ええっ。最初にリクエストした時の自信満々の OK!は何だったんだ。姉さん…!
繋がる相手のいないコネクティングルームは、正直よろしくありません。お隣さんの声が結構聞こえてしまうのです。しかもケンカしてるし。
クローゼットの扉を閉めると緩和されるため、声は気にならなくなりましたが、もしかしたらこちらの音も漏れている可能性もあるので、あまり大きな声では喋れませんでした。
事前準備から完璧にしてきたつもりでしたが空回り。まあでも、隣同士のお部屋が取れただけでも良しとしましょう。
クローゼット
お部屋自体は狭めですが、クローゼットはそこそこの広さがあります。ここにスーツケースを2つ広げられるため、ベッド廻りはスッキリ。お部屋の居心地もベッドの寝心地も良かったです。

クローゼット内の金庫
バスローブやハンガー、アイロンやドライヤー等がありました。

クローゼット内の備品
バスルーム
使いづらかったのは洗面所。歯磨きをする際、洗面所にグラスを置くスペースがありません。トイレットペーパーの棚は、あまり利用したくないし…。
結局、元々グラスが置いてあったドレッシングテーブルの上を利用しました。そのテーブルも、色々な物でゴチャゴチャしているので少々ストレスです。

洗面所にコップを置くスペースがない
バスルームはバスタブはなく、シャワーのみ。シャンプー等は備え付けのものを利用します。のんびりと湯を浴びることもなくササっと終了。狭い分、寒さを感じないのはメリットですね。お湯も十分な熱さがありました。

シャワーのみ。湯量、温度は丁度良し
なお、バスルームの音は室内にダダ漏れです。初々しい新婚さんなどは気になるかもしれません。そんな時は、1階の共用のトイレを使うのもアリかと思います。
室温
部屋での服装は、半袖にパーカーを羽織り、下は短パン。これで丁度良い温度。ロビーもこの格好で十分です。ホテル内では寒さを全く感じませんでした。ボルケーノの宿は寒さとの戦いの場合もあるので、これは何よりもありがたい。
お食事
1日は併設のレストランを利用して、あとは ボルケーノビレッジ で済ますのが良いかと。田舎ですが、ボルケーノのレストランは少数精鋭なイメージ。美味しい店が多いです。
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サービス色々
ドリンクサービス
ロビーの小さなテーブルに、コーヒーやお湯が入った3つのポット、そしてカゴにティーバッグが並べられています。宿泊者は勝手に飲んでOK。もちろん無料です。

ロビーのドリンクコーナー
部屋のテーブルに備わっているマグカップを持っていくのがポイントです。これに注ぎましょう。熱いコーヒーを飲みながら、ロビーの暖炉の前でロッキングチェアに揺られる…。ああ、なんてオシャレなんでしょうか。
なお、宿泊者以外は各 $3.00。カップは用意されておらず、ギフトショップで購入するよう案内がありました。

このマグカップを持っていきましょう
ボトルの水
ドレッシングテーブルに、水が入った洒落たボトルとグラスが置かれていました。ペットボトルの水の代わりなのでしょうね。狭いドレッシングテーブルがますます狭くなっている原因でもありますが、ホテル側としても便利なペットボトルを利用しないのは、老舗ホテルとしてのこだわりが感じられます。

ボトルの水&グラス&アイスペール

マグカップセットとグラスセットが置いてあるのでテーブルが狭い
冷蔵庫はありません。そのためか、アイスペールが置かれていました。
簡易スリッパ
サイズは私にピッタリ。持っていなかったので助かりました。しかし、たけさんには小さすぎて履けず…!
iPad、自転車の貸し出し
無料です。が、どちらも借りている時間はありませんでした。時間に余裕があれば、自転車でカルデラ散策などしてみたい。
イブニング・クッキー・サービス
ロビーにて 18:30 からボルケーノハウス特製クッキーを配布。クッキーの外側はカラメルっぽい感じで、中は柔らか。とても美味しかったです。温かかったので出来たてだったようです。
Wi-Fi
スマホの Wi-Fi設定画面で指定のパスワードを入れるだけで繋がります。でも、時々全然繋がらなくなるんですよね。「なんて貧弱な回線なんだ…!」と、別に持っていたWi-Fiルーターを使ったりもしました。しかし、貧弱というわけでもなかったみたいです。
私は、WEB閲覧以外のアプリばかり利用していたので、なかなか気づかなかったのですが、ある時、ブラウザ(Safari)を立ち上げたらパスワードを入れる画面が現れました。

パスワード入力画面
これに Wi-Fi 接続用のパスワードを入力すると、またアプリがキビキビと繋がるようになりますので試してみてください。
繋がらなくなる度に入力が必要になり面倒ではありますが、これに気づいてからは快適な Wi-Fi 生活が送れました。
夜のウォーキングツアー
夕方開始のガイド付きのウォーキングツアー。こちらも時間があれば参加してみたい。
その他
金曜と土曜日の夜は、アンクル・ジョージズ・ラウンジで音楽ライブがあります。その他にもピザのデリバリーなど色々サービスあり。宿泊客を楽しませるための努力が感じられました。
写真いろいろ

ホテルの目の前は展望台

マウナロアが綺麗

ハレマウマウ火口

ロビーから展望台へ行けます

お庭のテーブル

爽やかな道

早朝のロビー

ソファでカルデラを眺めるも良し

2階の廊下
注意点
- 予約時に、デポジット(前金)として1泊分を請求されます。残りは現地で精算。
- 部屋に冷蔵庫がありません。コインランドリーもありません。長期宿泊するとしたら不便ですが、3日くらいなら何とかなりそうです。どうしてもコインランドリーが必要なら、ボルケーノビレッジに ボルケーノ・ウォッシュ があるので、それを利用するという手も。
- 部屋にはテレビもありません。ハワイ火山国立公園の全てを楽しむために、意図的に置いてないそうな。
- 夕方から夜の7時頃はレストランへの来客もあり、結構混み合います。このホテルでは、宿泊者専用の駐車場といったものはないので、ホテル前に車を止められない場合があります。
- クレータービュールームであっても、木が邪魔になって火口の一部が隠れてしまうお部屋があるようです。なお、ホテルでは自然保護のため、木は切らない方針とのこと。
総評
良く言えば歴史ある老舗ホテルですが、悪く言えば古めかしいホテル。
不便な点は多々あります。エレベーターや冷蔵庫が無いホテルは今時なかなかない。建物の造り自体も山のロッジのようなもので、宿泊料に見合うものではありません。ロケーションと歴史的価値に高い金額を払えるかどうかで満足度は変わってくるでしょう。
古いホテルながらも、それを上手く生かそうとしている姿勢と、自転車のレンタルやクッキー配布などの個性的なサービスを提供している点は真ごころを感じます。スタッフも親切。ロビーの居心地の良さも、他のホテル以上。温かくて安らぐホテルです。
個人的には大変満足できました。でも次回も泊まれるかというと、経済的に厳しいかな…?余裕があれば是非。今度は、お庭に出られる1階のお部屋に泊ってみたいです。
YouTubeに動画をアップしたので、ぜひ見て下さいね。